■ 第一回・由布市全国神楽大会 レポ ■







「綱伐」 つなきり (由布院神楽保存会・由布市湯布院町)

(パンフでは誤植?で「柴曳」になっていたので、団体名もしかしたら違うかも…?)


直前、「この演目では真剣を使いますので…」とのアナウンスに、場内に緊張が走ります。演者が口上を述べ(めずらしくセリフありな神楽)、舞ながら大蛇に見立てた綱に刀で斬りつけます。……見事、斬り落としました――!! きれいに斬り落とすのは、けっこう熟練の技ですよね…!






「日本武尊」 やまとたける (石見神楽佐野神楽社中・島根県浜田市)


すすすすごい……!! 石見神楽はじめて見ましたが、すごすぎる!

超豪華な衣装、歌い上げる神楽囃子に、のっけからカルチャーショック!! 度肝を抜かれました!






さすが本場島根の神楽の層の厚さというか、歴史の奥深さというか…圧倒されました…! ハイクオリティすぎる…!! もはや神楽の域を超えた…というか…敬意と称賛を込めて、スーパー神楽とかハイパー神楽とか呼びたいほどの…! いや、神楽に限界なんてものがそもそも存在しないというのか…!

歌つきの神楽囃子、いいです…! グッときます…! 囃子の歌い手さん(たぶん大太鼓・小太鼓のお二人)の美声にクラクラしました…! ほれぼれするいいお声ですね…!






セリフもあり、わかりやすい言葉(島根の方言?)で、

ジョークやアドリブをとばす悪役にまたカルチャーショック!!


対する日本武尊サイドは真面目に口上を述べたりしてるのがまた余計に愉快で…!

お笑い担当な悪役たち、お馬鹿キャラで憎めない奴で楽しい!





あいにくの強風で煙幕があっという間にかき消されてしまったりもしましたが…





おどけた悪役とはいえ、いざ戦う時は真剣勝負!






またまたびっくりカルチャーショックだったシーンが。剣を交え戦う日本武尊とその部下(?)VS悪者(兄ぎし&弟ぎし)。だんだん形勢が不利になってくる悪者達。兄(弟?)が日本武尊の刃にやられる……!!? っていう時に、弟(兄?)が、その間にばっと飛び出して、兄(弟?)をかばい、日本武尊に太刀打ち!!(この写真は別のシーンですが)

ほんの一瞬のシーンですが、悪者で、お馬鹿な二人だけど感動の兄弟愛…!! まぁ、結局兄弟共に討伐されてしまうんですけど…。いやー、神楽って、素朴で単純なストーリーが定番だと思っていたので、このドラマティックなワンシーンの挿入にカルチャーショック!!

石見神楽素晴らしい…! 遠くはるばる島根から大分まで、素晴らしい舞台をご披露いただき本当にありがとうございました…!!







「天孫降臨」 てんそんこうりん (重岡岩戸神楽保存会・大分県佐伯市)

やった! 「神逐」に続いて、重岡岩戸神楽保存会のみなさんです。


のっけからソロで舞う紫の衣の舞い手さん…(これは配役誰なんだろう? 天孫ではなさそうな…高天原の神?)…豪華な石見神楽の直後にソロ…プレッシャーじゃないだろうか…なんて、また余計な心配がよぎったりよぎらなかったりでしたが、そんなこと全然感じさせない堂々とした舞いっぷりがかっこいい…! 素人が余計な心配する方がかえって失礼っちゅう話ですね。まぁでもそれはそうと、あのインパクト大の石見神楽、そのあとは、やっぱりちょっとそれまでと会場の空気が変わった感じがしましたね。

…余談ですが、後からデジカメで撮ったムービーを見てて思ったんですが、この紫の衣の舞い手さん、さっきの神逐のスサノオと動きの感じが似てる気が…。まさか同じ方? …なーんてね、いやいやいや、はっはっは、まさかね。神楽の舞って型が決まってるし、極めていけば似るのは当然ですよね。…いや、もしも、もしも同じ方だったら、衣装やお面の違いでこうも印象が違うのはすごくおもしろいなあと、ちょっと思ったもので…。






女神様(?)かわいい…! 誰だろう…アメノウズメかな…? 両サイドが天孫ニニギとサルタヒコ…? うーん、わからん…orz

しぐさが女性らしくてかわいらしいのですが、たぶん演じてるのは男性…だよね? すごいなぁ…少なくとも私(正真正銘女)よりは1000倍は女らしいですよ…!(あ、でも、最近は女性も参加されている神楽座もあるようなので、一概に男性だと断定はできませんが…)

……まさか、本当にまさか、神逐のスサノオだったらびっくりですが(←まだ言うか)






この演目ではたくさんの神々が登場して楽しい…!

…しかし、悲しいかな、登場する神様の誰が誰なのかがわからんのです…(無知) 




まだ続きます

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