神楽の共演(長浜神楽・宇目神楽) レポ






続いて宇目神楽さんの「八雲払い」 流派の違いでタイトルが違うだけで、これも大蛇退治のお話

うぐぐぐ…本っ当に、カメラのバッテリー残量が息絶え絶えに…あとちょっと、がんばれバッテリー!!


 


大蛇におびえ、嘆き悲しむ親子の前に登場したスサノオ「俺が退治してやるから、姫を嫁にくれ!」

えええ〜〜どうしましょう、どうしましょう、と、オロオロする父母、スサノオを品定め。そしてOK!





櫛名田姫の感謝の舞。めっちゃキュート♪ 目の覚めるような鮮やかな黄緑色の衣装です。





大蛇を酔わせるお酒を運んでくる手なづち足なづち





お酒を棒にぶら下げて担いできた二人、間違ってお互い反対方向に進もうとしてずっこけたり





手なづちばあさんが見てないスキに、頭突っ込んで豪快に盗み飲みする足なづちじいさん





↑ ※これはフィクションです(私の脳内イメージ)

とぼけた足なづちじいさん、いい味出してます(笑)


 


そしてスサノオの大蛇退治!

すみません、カメラバッテリーが息絶え絶えで、ほとんど撮れてません…(涙)

というわけで、神楽の魅力を写真でうまくお伝えできなくて申し訳ないです…。神楽って、動きが早いし、次の動きが 予測できなくて(見慣れてきたらまた違うんだろうけど)、ベストショットを撮るのが難しいから、私は手当たりしだい、 いっぱいシャッターを押しまくって、まぐれ当たりを狙っていっちゃうんですよね。なので、あっという間にバッテリーが 激減していくのよね…。そんなわけだから、バッテリー残りわずかになって、撮る量をセーブしながら撮っていると、 全然いい絵が撮れない…もっと精進しなくては…!






続いて長浜神楽さんの「天の岩戸開き」 ウズメさん美しい!

時刻は17時、日も落ちて、夜神楽のなんともいえないいい雰囲気…たまりません!


 


そして手力男、がんばって岩戸を開く!!





名残惜しいですが、ついに本日最後の演目です… 宇目神楽さんの「貴見城」

舞の前に解説してくださったお話によると、この「貴見城」、このあたりの土地と、ちょっとしたつながりがある演目 なんだとか。このあたりに「祖母山」という山があるそうなんだけど、その名の「祖母」っていうのは、この「貴見城」の 題材となる「山幸海幸」の物語に登場する、山幸の妻・豊玉比売のことなんだそう。

豊玉比売の孫・神武天皇が、東征の際、このあたりの海を渡るときに難破したのは、祖母であり、海神の娘である豊玉比売の 怒りだということで、この山に神社を建てて豊玉比売を祀ったことから、「祖母山」と呼ばれるようになったそう。

なぜ豊玉比売は孫に対して、難破させようとするほど怒るのかと不思議ですが、その理由は、だいぶ話はさかのぼって、豊玉比売が 子を産む時に、「産んでるとこ、絶対見ないでね」って夫の山幸に言ったのに、山幸は言いつけを守らずに、豊玉比売が正体の サメの姿で出産してるのを見てしまって…それで豊玉比売は海に帰ることになってしまったので…。

でも、もしかしたら 豊玉比売は、ちょっと孫の顔が見たくて、海神の宮に招こうとしただけだったのかも? なーんて思ったりして(笑)






豪華な衣装で、8人立ちで、めいっぱいの迫力の舞、めっちゃかっこよかった〜〜〜!!

これが写真撮れないなんて、悲しすぎる〜〜!! と、歯を食いしばって観てましたよ〜〜!





素面の4人の激しい舞が、かっこよくてかわいくて…!! みんなで並んで退場の時の、

くるくるっ、くるくるっと舞って、ぴょこっと跳び上がる、このステップがめっちゃかわいい!!

そして、みんな退場しておしまい…と思ったら、また戻ってきたり、フェイントで退場したのと反対側の扉から 戻ってきたり、あっちからこっちから、出たり入ったり出たり入ったりかわいい…!(笑) 舞い手も観客も、 終わっちゃうのが名残惜しくて、サービスサービス、もっともっと!! 力の続く限り…!! って感じで…!!  たっぷりサービス、若い舞い手さんたちだからできるこの体力、持久力! 歯くいしばって力の限り、でも楽しそうに 全力尽くして舞い尽くして、退場!


そして、餅まきがあって…。いっぱいお餅まいてくれて、大量GET!! しかも、あとでコートを脱いだら、フードの中から いっぱいお餅が出てきて、お約束?(笑)


最後の最後は、宇目神楽の楽長さんによる「大神」、しめくくりの一人舞です。しかし完全にカメラバッテリー切れで 写真なし…(涙) さすがに寒さと観疲れてきて、そろそろ限界ではあるものの、名残惜しい…。本当に一日素晴らしい神楽 を楽しませてくださった宇目神楽・長浜神楽のみなさん、イベント開催をサポートしてくださった地元の方々に心から 感謝です…! 本当にありがとうございました!! 


宇目神楽さんも、長浜神楽さんも、今まで観たことなかったので、観るまでは 期待半分・不安半分でしたが、本当にすごくよかったです! どちらも磨き抜かれた技と、素晴らしい神楽センスで…!

それぞれ流派も違うし個性もかなり違う二つの神楽を交互にやることで、観ていて 飽きないし、より一層、お互いの神楽の良さが引き立ちますよね。宇目神楽さんは10代20代くらいの若い舞い手さんが多くて、 テンション高く、はつらつとはじけるような舞が魅力だし、長浜神楽さんは、熟練の渋みと、巧みなジェスチャーで わかりやすいストーリー展開、そして絶妙な笑いのセンスで…!


あ、そうそう、長浜さんは、神楽の合間のトークも軽妙でおもしろかったなぁ。この日はずっと雨だったけど、「今日は 長浜神楽が雨を連れて来たんじゃないかとおっしゃる方もいましたが、長浜神社は別に、雨の神様じゃあありませんので、 そこはお間違いなく…(笑)」って言ってみたり。そうそう、長浜神社の夏祭りは、大分の夏祭りの一番手で、7月頭に 催されるので、例年、雨に見舞われることが多く、「雨の長浜様」と呼ばれている…というのをどこかで見たことが。

その予備知識のおかげで話がわかって、一緒に笑えてちょっと嬉しかった私(笑) 超ローカルネタです(大分に住んでないし、 長浜神社の夏祭りに行ったこともないのに、インターネットで神楽・祭り情報調べてて、そんな知識ばかりが増えていく という…神楽オタクすぎてイタい自分…)


最後の最後に、宇目神楽さん、長浜神楽さん、みんなそろって舞台に並び、ごあいさつ。…が、熱いものがこみ上げて、 言葉につまってしまう宇目神楽の楽長さん。初めての試みの今回の公演に、たくさんの方が観に来て、あたたかい空気に 包まれて成功に終わったことに、感極まってしまわれたようです…! この公演にかける想いが伝わってきて、思わず 私ももらい泣きそうに…!! そんな宇目神楽楽長さんをフォローして、長浜神楽の方がまた楽しいトークで、明るく閉会に。 宇目神楽さんと長浜神楽さんの絆、親睦の深さも感じました…! 本当に、あったかい、いい空気で終了! 素晴らしい 公演でした!


さてさて…というわけで、写真もないのに文章ばかり長くなって、読みづらくてすみませんm(_ _;)m このあともいろいろ思いがけない 嬉しいサプライズに見舞われたりしつつ、庄内町の祖父の家へ向かって、この日も無事、楽しい神楽三昧な一日が終了。 次はいよいよこの旅ラストの神楽、庄内神楽祭りです!




「庄内神楽祭り」へ続く…