おおいたフェア レポ



2010年2月26日、京都府京都市ジャスコ洛南店おおいたフェアにて、
大分県由布市庄内町の庄内子供神楽を観てまいりました





嬉しい報せが届いたのは、大分の神楽を最後に観に行ってから1ヶ月、2ヶ月経ち…ああ〜なかなか観に行けない〜と、くすぶっていた2月上旬。京都のジャスコ洛南店で2月26日に開催される「おおいたフェア」内で、大分県由布市の庄内子供神楽が神楽を舞ってくれるというではないですか!!

京都で大分の神楽が観れる!? うそ――!? 信じられない!! 石見神楽は結構関西まで招かれて神楽を舞ってくれる機会も年間を通じて何回かあるのですが、大分の神楽は滅多にないことで…もー願ったり叶ったり!! や…やった―――!! 平日だけど、これは行くしかないでしょう!!

関西のみなさんにも大分の神楽を観てもらえるなんて…嬉しい! 石見神楽や高千穂の神楽などなどと比べると知名度は低いかもですが、勇壮でリズミカルで、観ていて踊りだしたくなるような、魅力たっぷりの大分の神楽、楽しんでいただけると嬉しいなぁ。






お昼で仕事を抜け出して、電車を乗り継ぎ乗り継ぎ、やってきました! ジャスコ洛南店! 初めて行くのに、ギリギリの時間設定で出かけたので、走って走って、汗だくで、やっと開始10分前に到着…!(かなり焦った…!) えーと、ジャスコのどこでやるのかな…?? 時間も迫ってきて、きょろきょろあたりを見渡し、おろおろそわそわしていると…あっ!!

目を向けた先、衣料品売り場通路に、神楽の衣装を身に着けた一行がぞろぞろ歩いている!! 何この光景…じゃなくて(笑)、よっしゃ!! 会場はあっちね!! 一行が向かった先を追い、なんとか会場到着! ごく普通のジャスコのフロア内に、いきなり庄内子供神楽の垂れ幕がでーんと!! わ〜〜〜本当にこれからここで神楽が舞われるんだ〜〜〜!! 

この日のために九州からはるばる駆け付けた神楽友達とも無事合流、あいにくの雨のため客足もまばらで…わわ〜〜一番前の席をGETできちゃった…!(というか、どこ座ろうかとうろうろしてたら譲って下さった方がいらして…ありがとうございます…!!) わ〜〜〜高まる期待と不安の入り混じったようなドキドキ…!!






まず、由布市観光キャンペーンレディ(かわいい…!)の簡単な観光案内。それが終わると、いよいよ神楽の開始! 演目解説の音声が流れ、それも終わると…おおお〜〜!! 高らかに鳴り響くお囃子!! お囃子が始まると、それまでごく普通のジャスコだった空間から、ぐぐっと一気に神楽の世界に!!






荒神が登場! まず始めの演目は「貴見城」!





「貴見城」とは、まぶしく光り輝く海神宮のことで、

日本神話の海幸彦・山幸彦の物語を題材にした神楽です。





肩をいからせ、髪を振り乱し…





次々登場する荒神達。





補者登場。一人一人、みんな神様なんだけど、えーと、誰が誰なんだったかな…





轟き響き渡るお囃子、異形の神々に、「えっ、なになに?」って感じで、

ジャスコでお買い物中のみなさんも注目、だんだん観客が集ってきました…!





剣を振りまわし袖を振り、くるくる勇ましく華麗に身を回転し、ビシッとポーズ!! かっこいい!!

め、めっちゃ近い…!! ドキドキする!!(笑) 思わず後ろにのけぞって観るよ!!





おおお〜〜〜めっちゃ近い!! こんな近いの初めて!! 超迫力!!!

ぶわって、舞い手さんの起こした風がこっちにぶつかるくらい近い!!





お囃子に合わせ、時には静かに穏やかに…





そして激しく勢いよく…!!





若さはじける補者の舞、かっこいい! 観客の注目の的!





うおおお〜〜めっちゃ近い! こんなアングル!!





振り回す剣がこちらに当たりそう!? 鼻先すれすれに感じられるほど近いんだけど、巧みに

ギリギリ当たらず、そんな間近でも手加減なしの全力の舞で勢いよく剣振りまわし…圧巻!!





通りかかる人通りかかる人みんな足を止めてくれてる? ってくらい、

じわじわ観客増えてきて…嬉しい! 中には海外の方も?(さすが京都…!)





激しく大きな動きが大分の神楽の魅力!





荒神と補者、向き合って、華麗なステップとフォーメーションで次々展開する舞…!





まるで剣を交え戦っているかのような激しさと、

ひざまずき敬意を表すかのような優雅で華麗な舞の混在…!





このスピード感! 舞が進むに連れて、次第に激しさを増し…かっこいい!





補者の軽やかな俊敏な舞と、荒神のずっしりとドスのきいた舞のこのコンビネーション絶妙!






めくるめく舞の激しさ、華やかさに、ただただもう、目を奪われっぱなし…!





荒神が退場し、補者の舞はさらに激しく!





向き合ってすれ違いざま剣をビシッと斬り付けたり、四者一斉に四隅から四隅へ

大きく身を翻して、すれ違いざま中央で一斉に剣を掲げるところが好き…! かっこいい!





わ〜〜〜〜!!! かっこよかった!! めっちゃかっこよかった、貴見城!! 


余談ですが、今回、庄内子供神楽さん、小学生〜高校生のメンバーが来てくださっているみたいなのですが、ちなみに今回の貴見城のお囃子の手前のお二方(大太鼓・小太鼓)は大人の方です。

今回、場所によるところも大きいでしょうが、観客のみなさん、女子高生とか、若い子がけっこう足を止めてくれてて嬉しい! 地元大分では、観客は圧倒的に年配の方が多い気がしますが(あ、いや、若い方も観に来ますが)…年齢を問わず、若い人にも興味を持ってもらえるのは嬉しいことです。

やっぱり、自分達と同じ歳くらいの子達が舞っているっていうのは、普段見慣れない神楽というものを、ちょっと身近に感じてもらえる大きな掛け橋になるんじゃないかな。そして、自分達と何ら変わらない子達が、まるで自分達とはかけ離れた、こんな伝統芸能に携わっているというのは、新鮮な驚きとともに、感動と、何か惹かれるものを感じるんじゃないかなと思います。

私自身、同じ時代の、同じ国に、こんな子達がいるっていうのは、始め、ものすごい驚きと感動でした。今となっては、神楽に携わるこの子達も、ごく普通の今時の子達と何ら変わらないというのは想像がつくのですが(話したことないからあくまで想像だけど)…始めは、何か、過去の時代や非現実の世界から飛び出して来たかのような印象を受けましたよ…!



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