重岡岩戸神楽 直川奉納 レポ



2010年3月21日、大分県佐伯市直川にて、重岡岩戸神楽さんの奉納を観てまいりました





春祭り神楽シーズン到来! なのに、仕事が忙しくてなかなか行けない…と、思っていた矢先!  連休中の休日出勤の予定が急遽消えて…こ、これは、行っちゃう!!?? 今を逃したら、次いつ行けるか… でも、出発までもうあと5日しかない!! わ〜〜〜〜ど〜〜しよ〜〜ど〜〜しよ〜〜〜〜〜!!!??(大混乱)

5日後…大分行きの飛行機に乗り込む私の姿が。というわけで、行ってきました、突撃神楽巡り旅!






この日、全国に吹き荒れた黄砂と嵐の影響か、飛行機が遅れ……わ〜〜13時開始の奉納に間に合わない…!?  空港から佐伯に直行のバスに乗り、佐伯から直川方面への路線バスに乗るつもりが…大幅に予定が狂い… 佐伯駅まで電車で、あとはタクシーに頼ることに(路線バス一日2〜3本くらいしかない…)

佐伯市街地は初!(佐伯市宇目は去年行ったけど) どんなところかなー…という余韻にひたる余裕もなく、 あわてて駅員さんに時刻表もらってすぐ駅を飛び出し、目の前に止まってたタクシーに飛び乗ると…






運転手さんが私服(部屋着みたいなトレーナー?)で不意を突かれる私。まちがえて一般の人の車に 乗り込んだかと思った…。港町らしく開放的でおおらかな風土…なのか?(この人だけかもしれませんが)






どんどんしゃべってくる気さくな運転手さん。大分の人って、わりと寡黙でシャイな人が多いと思って たら…佐伯の人は、大分の中でもかなり人なつっこい? 南の海辺の町だから陽気で明るい?  (運転手さんの大分弁あやしくてすみません…大分離れて長いもので、悲しいかな、だいぶ忘れてしまってて…)

運転手さんが話しやすいのをいいことに、思いきって、神楽を観に来たことを打ち明けてみると(いや… 大概、珍しがられたり物好きがられたりするので、つい恥ずかしくて隠しちゃって…)、 タクシー運転手さん仲間にも、神楽やってる方がいるとのこと…!! さすが大分!? 

その方は笛担当だそうな。奉納すると、お金いっぱいもらえる…みたいに話してたそうで、いいなぁ〜と うらやましがる運転手さん。いやいや…衣装とか道具とか、神楽にはたぶんそれ以上に相当お金かかる みたいですよ…と、フォローする私。

大分にはあちこちいろいろ神楽あるからなぁ〜、田舎に行くほど多いね〜、豊後大野市の方とか多いなぁ〜 (あ、いえ、決して、豊後大野市が田舎と言っているわけでは…)と、運転手さん。「大阪には神楽ないん?」 と聞く運転手さんに「大分みたいな神楽はないんですよ〜! 大分に住んでた頃は神楽があるのが当たり前だと 思ってたので、カルチャーショックでしたよ〜」と私。






タクシーに揺られて20〜30分ほど…わ〜〜目的地の公民館に到着! つ、着いた〜〜!!(感涙)

わ〜〜やってるやってる〜〜!! 2時間も遅刻してしまいましたが…気を取り直して、楽しむぞ!





地域の小さなお祭りです。緊張しつつ、軽く会釈して地元のみなさまにまじって座り…

今から一つの演目が始まるところみたい。登場したのは、かわいいお姫様。この演目は…





綱母です! 天八千姫が衣を織り、洗い清める様を描いた神楽です。





なつかしー! 福良天満宮で夜神楽で観た以来! 明るい中で観るとまた違った雰囲気です。





天八千姫のしぐさのひとつひとつが、めっちゃかわいいんですよねー!!





あらためて、女性が洗い物をする姿って、美しいんだなぁ…

洗濯機という文明の利器によって、今の世の中では失われた美ですよね(あ、いや、洗濯機はなくちゃ困る けどね・笑)。この神楽を形作ってきた歴史には、きっと、お母さんとか、思いをよせる女性とか…女性の 洗い物をする姿を見て、ああ美しいなぁ、愛おしいなぁ…って思った、そんな昔の人々の思いが込められてる んじゃないかな…なんて。遠い過去の人々の思いや感動の結晶が、こうして神楽を通じて今によみがえる… って、素敵なことですよね。






世相を反映して、男性も家事に参加! …というわけではないですが(笑)、天八千姫を手伝う神。





天八千姫かわいいなぁ…! 風にふんわり優しくなびく衣や頭巾が、優美さをさらに演出!





扇の舞で退場する天八千姫。かわいかった…!



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