御嶽流神楽大会 レポ



2010年4月4日、大分県豊後大野市清川町の能場公園にて、御嶽流神楽大会を観てきました





思わぬ寄り道で、とても楽しい夜になった昨夜でしたが(別府八湯温泉まつりレポ参照)…一夜明けて、今日は豊後大野市で御嶽流神楽大会です! 御嶽流の神楽団体が 一同に会し、一日神楽三昧という、年に一度の大イベント。ここでしか観られない、お楽しみのユニークな演出もあるとのことで…楽しみ!






と、その前に…前から一度行ってみたかったところ…そう、偉大な御嶽神楽中興の祖、加藤長古の墓へ! 豊後大野市の神楽に詳しい某さんに案内してもらって、 たどり着いたその先は……「えっ、こ、ここですか!?」 目の前には、普段あまり人が足を踏み入れることもなさそうな道路わきの山の雑木林…こ、こんなところに…??

雑木林を分け入った先に…三つの石塔が! 真ん中が長古さん、左が長古さんの奥さん、右が御嶽神社の何代目かの神主さん…だったかな?(すみません、うろ覚え…)  ここに長古さんが眠っているのかと思うと、感慨深いです…。

江戸時代、禁止令が出され、衰退の一途をたどっていた神楽を、アレンジしたり組みなおしたり して復興させたという長古さん…教科書に載るような偉人とは違って、あまり資料が残っていないのが残念ですが、すごくドラマティックな人ですよね…!



 


「神楽を題材に小説とかドラマとか映画とかの作品を作るとしたら、長古さんを主人公にしたものとか、面白いと思うんですよね〜〜!!」とか、そんな話で某さんと盛り上がったりしつつ、 長古さんのお墓を後に…。大河ドラマ・加藤長古…とか…む、無理かな…まず、誰か小説でも書いてくれないとね…。

余談ですが、もし神楽を題材に作品を作るなら…他には、スポ根青春ものとか…? 最近、部活やスポーツなどを題材にしたドラマや映画がはやってますし、そのはやりに神楽も乗れないものか… なーんて……はっ、すみません、妄想がすぎました(笑)






大分では桜の開花が早かったのかな、満開の桜を期待していたら、

ちょっと終わりかけてた能場公園。でも、散りゆく花びらが舞台に舞い降りて……素敵!





8時30分、まずは御嶽神楽さんの「五方礼始」から。

神楽の始まりに、中央と東西南北の合わせて五方を清める舞です。


 


うやうやしく、5人、一糸乱れぬ舞が美しい…! パンフによると、

「神話によれば、天地の創成と神々の生成を題材としたもの」…なるほど…!





同じ動作を繰り返しながら、舞は次第に複雑さを増してゆきます


 


身を大きく翻して舞っても、失われない優雅さ…





御嶽神楽さんは、本当に、ひとつひとつの動作を大事に大事に舞っていらっしゃって…


 


ただただ息を呑んでみとれる美しさです…!


 


今日の司会は大分のテレビ局のアナウンサーさん。

豊後大野市の要人の方々がご挨拶。





時間が早いので、まだそんなに混み合っていない会場。

入場無料のこの大会、好きな時間に来て、観たいとこだけ観てく…という人も多いという話です。



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