庄内神楽祭り レポ






お次は湯平谷川神楽座のみなさんによる「岩戸開き」





庄内地区ではなく湯平地区の神楽座さんで、雲取神楽座さんの指導を受けられたのだそう


 


手力男が力強く岩戸を開く!! 一件落着、天照大神(鏡)と共に一同退場です





ここで、主催者挨拶と、餅まきです! 各神楽座の座長さん達が、餅をまきます!!

餅の中に、賞品引換券が入っていたら、素敵な賞品が…というおまけつきで、燃えます!!





そして、また「五方礼始」…しかし、ただの五方礼始ではありません





そう、毎年早春に庄内で開催される、「庄内神楽体験交流会」の参加者のみなさんです!

体験交流会は、幣を作ってみたり、楽や舞の指導を受けてみたり、一般の方がどなたでも気軽に 神楽の体験ができる人気イベントで、30人程度の募集枠が、すぐ埋まってしまうんだとか。 いいなー!! 楽しそう!!

かなり練習を重ねてこられたのか、みなさん、堂々たる舞いっぷり! 舞い手さん、入れかわり立ちかわりで、 トータル30人くらいいらしたかな? 最後に一人一人、マイクを向けられて一言、今のお気持ちを語っていました。 みなさん、いい笑顔で、本当に楽しそう!






そして続いては、平石神楽座さんの綱伐!





か、かっこいい! 渋いです!! 洗練された動作、キレのある舞…見とれちゃう!!

口上もかっこよくて…! ほれぼれするいい声…! 綱伐は本当、舞い手さんの技量がはっきりと出る 演目ですよね。いい舞い手さんの綱伐は、時間がたつのを忘れて見入っちゃう! 一人で舞う演目だから、 ヘタすると、舞台がだだっ広く、物足りなく見えてしまう難しい演目ですが、熟練の技が見事で、舞い手さんに 視線くぎづけです。一つ一つの動作、ポーズが美しくて…!



 


綱に一太刀浴びせると…とたんに観客が群がり、伐られた綱の奪い合い!

ちょっと伐り残しちゃったからか、演者さん、ちょろっと苦笑いしてたのもほほえましい〜(ほんわか) いや、 見事でしたよ…! 綱は伐り、綱を載せてる俵は伐っちゃいけないんですよね(その辺は地方による違いはあるかも)  絶妙な力加減が難しそう…!






そして大龍神楽座さんの「柴曳」

荒神様と柴を引き合おうと、子供たちがわんさか群がる!


 


かっこいい荒神様、舞台で大暴れ!

しかしカメラを向けられるとピースしてみせたりして、お茶目な一面がまたかわいい…!





次々柴を差し出され、子供たちに大人気の荒神様、なかなか帰らせてもらえません。

と、ふと、袖をめくって時計を確認するようなしぐさ。時間気にしてる――!!? かわいい(笑)





そして竹の中神楽座さんの「国司」 ひとつの神楽座さんの持ち時間が30分と短いため、

最初のフツヌシ・タケミカヅチの舞をカットして、いきなりチャリが元気よく登場、決めポーズ!!





ポカンとする観客たちに構わず(笑)、おどけた舞を続けるマイペースなチャリ、

客席に乱入して飴をまいたり。続いて事代主も登場して飴をまきます。


 


鯛をめぐって追っかけっこ!


 


国譲りの話も決着して、フツヌシ・タケミカヅチ退場の舞。身支度するフツヌシ・

タケミカヅチの手伝いをするフリして、ちょっかいかけて怒られるチャリがかわいい(笑)





湯布院の並若神楽社さんの「御先」(みさき)

宇佐郡院内村重ヶ平神楽社の指導を受けたそうで、庄内神楽とはまたルーツの違う神楽です


ここで、ちょっと用事があって、神楽友達と一緒に席を離れて会場内を歩いていると… 神楽友達「なんか、見た顔があちこちに… 出番を終えた舞い手さんたちが、普通にうろうろしてるね」 私「えっ?? そうなんですか??(←言われても 誰が誰だかわからない初心者) 夢のような空間じゃないですかぁぁ!!」

ファンからしてみたら、憧れのスターのような存在の舞い手さんたちが、すぐそばに…ってこと ですもんね。興奮する私に、神楽友達「うん、まぁ、みんな、言ってみれば、普通の人だからね(笑)」  その普通の人が、舞台に上がったらかっこよく変身しちゃう…っていうのがまた、夢みたいで、素敵…!(うっとり)

と、ミーハーな私でしたが、後にとある神楽舞いの方が、「神楽舞いって言っても、別にただのごく普通の人間で、 ただ神楽が大好きなだけ。神楽は誰だって、努力すれば舞えるものであって、神楽舞いだからって、何も特別な ことはない」というようなことをおっしゃってて、目からウロコでした。かっこいい! もてはやされても 翻弄されずに、謙虚で、奢ることなく、ただ神楽が好きっていう思い、人に喜んでほしいって思いでがんばって いらっしゃる神楽舞いのみなさん…本当、尊敬します!






席に戻って、阿蘇野神楽座さんの「神使」

阿蘇野神楽座さんは庄内神楽でも少数派の深山流


 


「神使」…御嶽流の神楽でいうところの「返矢」? 天稚彦が返し矢によって死ぬという物語の舞


 


逆光が最高潮にまぶしくて写真が…すみません。変化に富んだ舞がかっこよかった!!



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