重岡岩戸神楽 直川奉納 レポ






続いては天皇遣です。 まず最初に登場するこの二神は、高天原の偉い神様たちかな?

威厳たっぷり重みのあるどっしりした舞を堪能していたら…





続いて、フツヌシ、タケミカヅチが登場

中つ国を手に入れるため高天原から派遣される、腕に自信のあるめっちゃ強い神々です


 


こちらははじけるように躍動感たっぷり、軽やかな舞で魅了してくれます





高天原から中つ国に遣わされたのは、フツヌシ、タケミカヅチと、

もう一人、イナセハギ(チャル)。中つ国の統治者・大国主と一緒に登場です。





この顔!! 「ここまでブサイクなチャル初めて見た!」 「気の毒なほどブサイク!!」 …と、

多くの観客に絶賛され(たまお調べ)、そのブサイクさにおいて他の追随を許さない、

重岡さんのチャル。そして重岡さんの大国主は、ボリュームたっぷりのさらさらヘアー、

そしてぽっちゃり顔に対して体はスラっとスマートなのが、これまた他に類がなくて不思議





チャルの手にしていた鈴と幣が、フツヌシ、タケミカヅチの剣の下に!

えっ、何、これ、いじめ?(←違う) この人たち味方同士のはずなんじゃ…??





二人の固いガードを何とかくぐり抜けて、鈴と幣を取り返そうと近づくチャルですが…


 

 


気づいたフツヌシに脅され、飛んで逃げるも、座布団で身を隠しつつ、再びトライ…

そしてみごとGET!! やったね!!





フフフフ〜〜ン♪ と、なんとなく得意げなチャルです





大国主の息子の事代主を迎えに行ってきたチャル。

事代主の釣った鯛をめぐって、追いかけっこ開始!!





ん?? チャルがカメラ構えてる私に気づいた!!





ギャ―――! こっち来た!!





福良天満宮でのメガネ(2009年のレポ参照)に続いて、今度はカメラ!? とか思ってたら…





…はっ! 神楽の写真ばっかずっと撮り続けてる私を見て、

たまには逆に写真を撮ってあげようっていう、チャルの優しさ…??(きゅん)





チクショ―――!!





その時、チャリが撮った写真(トリミング無修正そのまんま)





液晶画面いっぱいのブサイク顔どアップに、素でびっくりしたよ

むしろこれが狙い!? すごい二段攻撃だ…!!





そんな感じで客いじりをまじえつつ、ドタバタの舞台は展開していき…

最後の見せ場、フツヌシとタケミカヅチの全身全霊込めた激しい舞がかっこよかった〜!





国譲りの話を題材にした神楽は、流派や団体によって「高御座」とか「国司」とか「天皇遣」とか、名前が違って、内容も異なる けど、この重岡さんの天皇遣は、「高御座」に通じる要素も、「国司」に通じる要素も持っているような…?  ベースは御嶽流の「高御座」だけど、武者二人がフツヌシとタケミカヅチで、チャルがイナセハギで、その他に大国主と事代主が 登場して、チャルが事代主と鯛を取り合って追いかけっこするのは、「国司」に近いような。

あと、重岡さんの天皇遣は、大国主と事代主のルックスが独特すぎて、初めて観たとき衝撃的でした! かなり偉い神様の はずなんだけど、こう言っちゃあアレですが、何というか、造形に思い入れが感じられないというか、間に合わせ的な印象 というか…ぶっちゃけ、他の神々に比べて手抜きっぽい(失礼)ような…。これには、何か深い意味が…??

例えば御嶽神楽さんでは、大国主がおどけた道化役のチャルとして登場したりしてて、一説に、高天原の神々に対して、 大国主を下位に見せるため…みたいな説もあると聞いたことがありますが、重岡さんの場合も、何かそういった秘められた意味が あったりするのかな…?(考えすぎ?)



続きはまた後ほど……