■ 祇園祭宵宮 奉納石見神楽 レポ ■




2009.7/16 京都・八坂神社にて、祇園祭宵宮・奉納石見神楽がありました!






10年以上関西に住んでいながら私、祇園祭に足を運んだのは今回が初めてでして…。京都の夏の暑さ、祭りの人ごみを思うと、これまでなかなか足が向かなかった祇園祭なのですが、石見神楽が奉納されると知ったからにはもう、行くっきゃないでしょう! …というわけで、行ってきました、祇園祭!



 

 


おお〜、やってるやってる〜!

幸運にも、今年の宵山は仕事休みの木曜日だったので、お昼から出発。

せっかくなので、石見神楽だけでなくて、山鉾とか見ていこう〜!





「ちまきを買っていただいた方は、鉾の上にあがっていただけます〜」

巫女さん風の売り子さんが、鉾のたもとで厄除けのちまきを売っています。
あちこちから京都弁のやわらかいイントネーションが聞こえてきていい感じです。


「ちまきおいしいし、厄除けだし、鉾に乗れるなんて、まぁお得!」

ってわけで、¥1000と、ちょっと高いですが、さっそく購入。
いくつかある山鉾のひとつ、月鉾に乗ってみることにしました。(中は撮影禁止)


山鉾内部の豪華な装飾や様々な展示品、鉾の上からの祭の眺めを堪能して降りてくると、
スタッフさんのショッキングな一言が…!

ちまきは食べられませんので、ご注意くださいね〜」

えっ…まじで!? 思いっきり食べれること期待してた自分が恥ずかしいよ!(笑)
縁起物で、開けずに、厄除けに飾っておくものだそうです。


 


そんな感じで、ちょっとぶらぶらして、最終目的地の八坂神社へ向かいます。

なんちゃって新撰組のみなさんと遭遇。目的地は同じようです。





八坂神社に到着!

人ごみで思うように進めず、思った以上に時間がかかってしまいました。
早めに出発しておいてよかった〜





おお〜! こんなポスターまであるとは!


 


八坂神社、ちゃんとお参りするのは初めて!

スサノオと櫛稲田姫が祭られていると知ってから来ると、感慨深いものがあります…!

さっそくお二方にあやかろうと、お守りの授与所へ寄ると…





わ〜〜!! 神楽鈴みたいな鈴が! 素敵…!!

しかも他のお守りと同じく¥1000! お手頃!(簡素な作りではありますが)

というわけで、購入するお守りは、この神鈴に決まり!



…と、お守りも無事授与していただいたところで、
お次は、神楽の奉納される能舞台の位置を確認しておかなきゃ!

…と、なぜかすごい人だかりが出来ていて、そこから先に全く進めず。
みなさん、何待ち? 神楽まではまだ時間あるはずだし…と、思っていると…





おお〜!! 鷺舞!! ちっちゃい子達が鷺の格好で…かわいい〜!!


 


鷺舞って、島根の伝統舞踊じゃなかったっけ…?

京都と島根の繋がりの深さをさらに実感


 


鷺踊りが終わって人だかりが消えると、目的の能舞台が出現

よーし、7時の開演より1時間前くらいに場所をとりに戻るとして…
それまで本殿にお参りして……それと、出店で腹ごしらえしておかなきゃね





本殿の前に、お参りする人の列ができてます。すごい人気です。

スサノオ、櫛稲田姫、八柱の御子神へ
こうして、今、神楽を楽しませていただいてることへの感謝を込めて…

しかし後ろがつかえてるので、ちょっと急ぎ気味にお参り。





さて、お次は腹ごしらえ! 八坂神社境内にもいろんな出店が出ています。

しかし夏バテ気味の私の目に、一番魅力的に映ったのは、コレ!

きゅうり一本漬け! よく冷えてておいしかった〜


 


しかし、これから夜9時半まで神楽があるのに、きゅうりだけじゃもたないな…

そう思いつつ、ぶらぶら出店を見ていると……うわ!! 能舞台前、もうすごい人!!

予定変更、腹ごしらえはともかく、とにかく今すぐ場所確保!!



というわけで、一時間前から、立ち見の場所を確保(座席は招待客用みたいなので…)

本当にたくさんの方が観に来ています。神楽というと大概年配の方が観客の大半ですが、

今回は結構若い方や、やはり京都とあって、海外の方もちらほら。



わ〜、待ち遠しいよ〜! 早く始まらないかな〜! 気分が高まります!

…と、どんどん集ってくる観客! …ちょ、押さないで押さないで! あっ割り込み!

まるでラッシュ時の満員電車のような様相を呈してきました……本当に人すごい!





そんな中、いよいよ開演です…!!

主催のご挨拶によると、祇園祭の奉納石見神楽は今回で37回目だそうです。
祇園祭はもちろん、年に1回だから…37年前から!? すごい! 知らなかった!

まずは、「塩祓」(しおはらい)、演ずるのは、久佐西組神楽社中のみなさんです。

「社中員、それぞれに仕事を持っておりますもので、思うように練習時間も
とれないですが、この日のために、1月からずっと懸命に練習を重ねて来ました」

1月からというと半年間も…仕事を持ちつつ神楽にも妥協を許さぬ取り組み…本当尊敬します!


 


人ごみで視界がかなり悪く…見え隠れする舞い人…うう、もどかしい…!

この演目は初めて観る演目ですが、大分の神楽でいうところの「五方礼始」に
近いような感じです。神楽を舞うにあたって、始めに場を清める儀式舞です。


 


しかし、石見神楽も神楽社中によって、かなり個性というか、味が違うんですね…!


 


まず、お囃子がかなり違います…! びっくり!

たぶん、節(メロディー)や歌詞はほぼ同じなんでしょうが、奏で方、リズム、
歌い方が全然違ってて、それだけで印象が全然違います!


今まで私が唯一観たことがある佐野神楽社中さんは、つややかな伸びのある歌いまわしに、
笛の音色の強弱なども繊細でなめらかな感じでとても優雅でしたが(うまく言い表せない…)、

今回の久佐西組神楽社中さんは、地声っぽい声を張り上げるような歌い方に、
囃子も常にパワー全開打ち鳴らす感じというか…なんというか猛々しいというか…


これは好みが別れるところではないでしょうか。

しかしそれが、それぞれにそれぞれの舞いの個性に合ってて、
取替え不能・必要不可欠な感じで…!



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