■ 臼杵 福良天満宮夏祭り レポ ■






さて…と、時間はたっぷりあるし、お昼ご飯にもまだ早いから、この時間に

きのうはバタバタしててゆっくり見れなかった、臼杵の古い街並みを堪能しちゃおう!

というわけで、事前調べでよさそうだった"二王座歴史の道"を目指します。


…しかし、地図を頼りに、いくら歩いても、それっぽいところにたどりつかず…

おかしいなぁ…また道に迷った!?? 来た道をひきかえしてみると…だいぶ戻って、

ああっ! こんなところにさりげなく入り口が!!(右下の写真の左に入る道)


 


入り口は全然趣きも何もない感じだったのに(失礼)、一歩足を踏み入れると、

タイムスリップしたかのような、雰囲気のある裏通りが続いてて素敵…!





福良天満宮の赤猫グッズのお店が。かわいいです。


 


ニ王座歴史の道を抜けると、昨日お世話になった観光情報協会、そして商店街に出てきました。

道が入り組んでてわかりにくかったけど、結構狭い範囲をぐるぐるしていたみたい。


今日のお昼は、事前調べでチェックしていたここの商店街のかわいいお店で食べようかと思っていたのですが…うう、なんだか、旅の疲れと夏の暑さでいまいち胃の調子が…。良さそうなお店だったので残念だけど、またの機会に…ということで、今回はスーパーで胃に優しそうなものでも買って、一旦宿に戻ってゆっくり食べることにしようっと…。

というわけで、商店街のスーパーでお買い物。ちゃんと街並みに合わせて外観が町屋風(?)でいい感じです。旅先でスーパーに立ち寄るのも、結構楽しいですよね。その土地ならではのものが売ってて、しかもリーズナブル! 例えば九州だと、インスタントのとんこつラーメンのバリエーションの豊富さが嬉しかったり…(かさばるのであまり買えないですが) 関西ではとんこつラーメンはごく少数派みたいで(しょうゆ・みそ・しおがメイン?)、スーパーにも1、2種類くらい置いてるか置いてないかくらいの不遇の扱いなのですよね…。

お買い物をすませて…は〜、やれやれ、やっとくつろげるよ〜〜…と、宿に戻ってくると…ガ――ン! 間の悪いことに、私の部屋は掃除中みたいです…。ううう…しかたないので、もうちょっとぶらぶらしてみることに。…あ! そうだ! 八坂神社に行ってみよう!



 


宿から歩いてわりとすぐ、八坂神社に到着です。


臼杵の夏のメインイベント、臼杵祇園祭がついこないだ行われたばかりの神社です。

先週は京都の八坂神社で祇園祭を観てきて、今週は臼杵の八坂神社にお参り…なんだか

不思議なご縁ですね。こちらももちろん、スサノオ、櫛稲田姫が鎮座しています。


 


八坂神社の参道沿いに、臼杵図書館が。

ここも時間があったら来たかったんですよね。目的はもちろん、郷土資料コーナーです!


神楽の情報、ないかな〜? と、探してみると…あったー!

宇目町誌、庄内町誌に、重岡神楽、庄内神楽などなどの情報を発見! やったー!!

福良天満宮で観ていてわからなかった神楽の演目名や解説も載ってて感激です!


さっそくメモを書き書き。…って、せっかくだし、コピーとらせてもらえばよかったなぁ…

しかしこの時点でわりと満身創痍でフラフラだったので、受付に本を持ってって声をかける

気力もわかず、早く宿で休みたいのをなんとかもちこたえてる状態の私だったのでした。


 


図書館を後にして、やっと宿へ…軽い昼食をすませてとりあえずひと休み。

せっかく臼杵まで来たし、時間もあるし、臼杵石仏も見に行こうかな…と、旅立ち前は

思っていたのですが…ちょっと体力・体調的に無理そうです…残念。


今夜は11時すぎまで神楽があるしね、体力温存しておかなくちゃですね。深夜に帰ってきて、すぐ寝れるように荷物整理したり、ブログ更新したりしつつ…。おっと、もうすぐ5時…そろそろ出かける仕度しなきゃ。は〜…明日はもう帰宅だし、ついにこれがこの旅最後の神楽かぁ…(しんみり) 楽しまなくっちゃ! 朝のお掃除のおじさん、また会えるかな――…。…ん? ちょっと待てよ……そうだ、おじさん、福良天満宮には、4時までしかいないって言ってたんだった! しまったぁ――!! ちゃんとあいさつしそびれちゃった…ううう、ごめんなさい、おじさん…。私のバカ――!!


そんな悔いも残りつつ、最後の福良天満宮へ…!(右の写真の左上の木がこんもりしたところ)


 


天気も落ちついてきて、たくさんの人でにぎわってますよ〜! お祭りはこうでなくっちゃ!

まだ神楽の時間には早くて、舞台では民謡などの出し物が披露されています。





始まりました! 綱伐です!


 


昨夜の舞い手さんとは違う、若い舞い手さんです。

一人で舞う演目だけに、舞い手さんが違うだけで、まるで別の演目かのような…

振り付けまで違うように感じられるほど、舞い手さんの個性が出ています。





みなぎる気迫…。観ている方も、固唾を飲んで見守ります…


 


華麗な舞の中にもただよう緊迫感…





口上を述べ、四方と中央を司るの神々に祈りを捧げます。


 
 


気合いを込めた舞から、目が離せません…


 


手に持った扇子を横に投げ捨て、その勢いのまま腰に差した剣を抜く…!

…わ――! 一瞬の、みごとな妙技…! まるでトランス状態のような…一瞬に、

全身全霊を込めて、ぐわっとすごい気迫を発した感じです…圧倒されます…!


 


剣の舞が続き…


 


ざっくり斬り落としました…!! すごい…綱だけでなく俵まで真っ二つ…!

また一瞬にして、すごい気迫の放出…圧巻です!





斬られた綱を、前の方の席に座っていたおじさんが手に取って、その藁をみんなに配り始めました。綱伐で斬られた藁を持ち帰ると、縁起がいいんだそうです。藁の斬り口を見ると、本当にスッパリきれいに斬れてて…すごいです。わ〜嬉しいな〜! 今回のこの旅、本当に幸運なことばかりです…! 柴引の神様にもぐるぐるしてもらったし、綱伐の藁もいただいたし…これはすごくご利益がありそう!



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