雨足も遠のいたので、客席のテントが取り払われ…見通し最高です! たくさんの観客に囲まれて、柴引きも盛り上がります。 ここで神楽はちょっとお休み。 本殿前で、黄色いハッピに身を包んだ女性達の太鼓が始まりました。 威勢のいい、気持ちのいい打ちっぷりです! 「遠くからわざわざ観に来てくださったそうで…」と、おじさん。「いえいえ、そんな…」と、私。…ん? こ、これは、もしかして、こ、このおじさんは…!? おじさん「うちの神楽の、ビデオあるんだけど、よかったら…いる?」 私「えええ――!? ほ、ほしいです――!!」(興奮) いきなりテンションMAXになる私! わ、わ、わ――!! やっぱり!! 袴を脱いでいらっしゃるからわからなかったけど、やっぱり、重岡岩戸神楽保存会の楽員さんだったのね――!!? うわ〜嬉しい! まさかあちらから声をかけてきてくださるなんて…し、信じらんない…! しかも、神楽のビデオを!? もう、のどから手が出るほどほしいようなお宝を…いいんですか!? う、うわー目の前がクラクラしてきた…嬉しくて、幸せすぎて、目が回りそう! はっ、ダメダメ、舞い上がってばかりいないで冷静に…失礼のないようにきちんと受け答えしなくては…! ちょっと我に返って、「本当に嬉しいです…あっ、おいくらですか…?」 金額のことを尋ねるのは失礼かなとも思ったけど、素敵な神楽をいつも楽しませていただいている上に、この上、ビデオをタダでいただくわけには…! と、おじさん、あっさり「ああ、そんなの、いいよ、いいよ。遠くから来てくれたんだから。今ちょっと持ってきてないから、また送るから、住所教えてくれる?」 わ――申し訳ないやらありがたいやら嬉しいやら…! 興奮でふるえる手で住所を書いて手渡すと、私がお礼を言うのを背中で聞きながら、そそくさ足早に神楽殿の方へと消えて行くおじさん…。あっ、ま、待って、そんな、お礼もそこそこに…! 見返りを求めない、九州男児の潔さ? こちらとしてはもっと感謝の意を表わしたかったところだけど…いやいや、お忙しいもんね、もっとお話したかったけど、お忙しいとこお引き留めしちゃいけないよね…うん。 あー本当にびっくりした…(ドキドキ) 嬉しい…! お昼にちょっとお話した楽員さんが、私の言葉をみなさんに伝えていてくださってたんですね…。あんなしどろもどろで不器用な言葉から、ちゃんと想いを汲み取ってくださって、快く受けとめていただけたんだなぁ…と、そう思うと、もう、跳び上がりそうなくらい嬉しくなりました!(というか、実際、跳び上がってました、たぶん) 不思議なんですが、なんだか、今、やっと、旅の緊張が心からほぐれたような…私も、福良天満宮のお祭りの一員としてやっと認められたような…ちゃんとお祭りに加われたような、そんな気がしました。本当に本当にありがとうございます…! わ〜ビデオ楽しみだなぁ〜!! 何かお礼しなくっちゃね、何にしようかなぁ〜!(うきうき) 女性達の太鼓が終わると、何やらあやしげな集団が…(笑) 不気味カッコいい! 法螺貝や笛の奏者のおじさんも渋いです。 トリッキーな動きで観客の注目を集める一団…不思議すぎて目が離せません!(笑) 神楽に太鼓にあやしい集団に…本当に多彩なお祭りです、福良天満宮夏祭り! 日が傾き…時刻は7時すぎ。 祭りの人出はどんどん増えてきました。 神楽再開です! 続いての演目は「綱武」(つなのたけ) 楽しそうな噂をよく耳にしていて、楽しみにしていた演目のひとつです! 高天原で大暴れする乱暴者のスサノオ。神に捧げる衣を織る機屋で暴れ回るスサノオを、 八百万の神々が衣を手にして、捕え、縛り上げようとする…というストーリー。 「えー、ふざけた内容の、楽しい神楽となっております」と始めに演目説明アナウンス。 見るからに、ふざけた連中が登場。そろいもそろってぶっさいくで…個性強っ!(本当に神?) お約束、すっ転ぶ奴一名。転び方がプロです…! ランランラン♪ と、仲良く登場する四神…の中に、さりげなくスサノオまじってるけど!? |