■ 臼杵 福良天満宮夏祭り レポ ■






雨足も遠のいたので、客席のテントが取り払われ…見通し最高です!





たくさんの観客に囲まれて、柴引きも盛り上がります。


 


ここで神楽はちょっとお休み。

本殿前で、黄色いハッピに身を包んだ女性達の太鼓が始まりました。

威勢のいい、気持ちのいい打ちっぷりです!


と、太鼓の演奏を観ていると…Tシャツ・短パン姿のおじさんが、まっすぐこっちに向かって歩み寄ってきて…。え? 私? 臼杵で見知らぬ方に声をかけられるのにもだんだん慣れっこになってきてたので、特に不思議にも思わずに、何かなと応じると…

「遠くからわざわざ観に来てくださったそうで…」と、おじさん。「いえいえ、そんな…」と、私。…ん? こ、これは、もしかして、こ、このおじさんは…!? おじさん「うちの神楽の、ビデオあるんだけど、よかったら…いる?」 私「えええ――!? ほ、ほしいです――!!」(興奮) いきなりテンションMAXになる私!

わ、わ、わ――!! やっぱり!! 袴を脱いでいらっしゃるからわからなかったけど、やっぱり、重岡岩戸神楽保存会の楽員さんだったのね――!!? うわ〜嬉しい! まさかあちらから声をかけてきてくださるなんて…し、信じらんない…! しかも、神楽のビデオを!? もう、のどから手が出るほどほしいようなお宝を…いいんですか!? う、うわー目の前がクラクラしてきた…嬉しくて、幸せすぎて、目が回りそう!

はっ、ダメダメ、舞い上がってばかりいないで冷静に…失礼のないようにきちんと受け答えしなくては…! ちょっと我に返って、「本当に嬉しいです…あっ、おいくらですか…?」 金額のことを尋ねるのは失礼かなとも思ったけど、素敵な神楽をいつも楽しませていただいている上に、この上、ビデオをタダでいただくわけには…!

と、おじさん、あっさり「ああ、そんなの、いいよ、いいよ。遠くから来てくれたんだから。今ちょっと持ってきてないから、また送るから、住所教えてくれる?」 わ――申し訳ないやらありがたいやら嬉しいやら…! 興奮でふるえる手で住所を書いて手渡すと、私がお礼を言うのを背中で聞きながら、そそくさ足早に神楽殿の方へと消えて行くおじさん…。あっ、ま、待って、そんな、お礼もそこそこに…! 見返りを求めない、九州男児の潔さ? こちらとしてはもっと感謝の意を表わしたかったところだけど…いやいや、お忙しいもんね、もっとお話したかったけど、お忙しいとこお引き留めしちゃいけないよね…うん。

あー本当にびっくりした…(ドキドキ) 嬉しい…! お昼にちょっとお話した楽員さんが、私の言葉をみなさんに伝えていてくださってたんですね…。あんなしどろもどろで不器用な言葉から、ちゃんと想いを汲み取ってくださって、快く受けとめていただけたんだなぁ…と、そう思うと、もう、跳び上がりそうなくらい嬉しくなりました!(というか、実際、跳び上がってました、たぶん)

不思議なんですが、なんだか、今、やっと、旅の緊張が心からほぐれたような…私も、福良天満宮のお祭りの一員としてやっと認められたような…ちゃんとお祭りに加われたような、そんな気がしました。本当に本当にありがとうございます…! わ〜ビデオ楽しみだなぁ〜!! 何かお礼しなくっちゃね、何にしようかなぁ〜!(うきうき)






女性達の太鼓が終わると、何やらあやしげな集団が…(笑)

不気味カッコいい!


 


法螺貝や笛の奏者のおじさんも渋いです。





トリッキーな動きで観客の注目を集める一団…不思議すぎて目が離せません!(笑)

神楽に太鼓にあやしい集団に…本当に多彩なお祭りです、福良天満宮夏祭り!





日が傾き…時刻は7時すぎ。





祭りの人出はどんどん増えてきました。





神楽再開です! 続いての演目は「綱武」(つなのたけ)


楽しそうな噂をよく耳にしていて、楽しみにしていた演目のひとつです!

高天原で大暴れする乱暴者のスサノオ。神に捧げる衣を織る機屋で暴れ回るスサノオを、

八百万の神々が衣を手にして、捕え、縛り上げようとする…というストーリー。


 


「えー、ふざけた内容の、楽しい神楽となっております」と始めに演目説明アナウンス。

見るからに、ふざけた連中が登場。そろいもそろってぶっさいくで…個性強っ!(本当に神?)

お約束、すっ転ぶ奴一名。転び方がプロです…!





ランランラン♪ と、仲良く登場する四神…の中に、さりげなくスサノオまじってるけど!?



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