■ 第33回 全国高等学校総合文化祭 郷土芸能部門 レポ ■







大分県立由布高校、演目は庄内神楽「日割」です。


私は初めて観る演目ですが、本来なら1時間近くある演目だそうです。

それを15分で…!? これはかなり難易度が高い挑戦ですよ…





闇の中から現れた神々、一斉に舞い踊ります!


通常の神楽だと、舞台上には最初はお囃子だけで、登場人物は1人ずつ舞いながら

登場するのが定番だと思うけど、うまい具合に時間短縮してきましたね






キレのある舞を見せる神々がかっこよくて…





心地よいこのリズム…ずっと観ていたいよ…!





大太鼓の激しい演奏がまた、かっこいいですよね…!





…と、そこに現れたのは、土の神・埴安(はにやす)の神。





埴安の神は怒っています。





天児屋根命(あめのこやねのみこと)が、木の神・火の神・土の神・金の神・水の神の五柱の神に、

東西南北と春夏秋冬を分け与えるのですが、土の神・埴安の神には与えられなかったからです





…って、そりゃ、怒るでしょ…なんでそんな埴安の神だけのけ者に?






神々相手に文句を申し立てますが、聞き入れられず…


ここで、4神の1人が口上を述べる時に、声がかすれてうまく出なかった時にはかなり
冷やっとしました…が、後に人づてに聞いた話、熱のため声が出なかったんだそうです。


そんなことは知らない私は、失礼ながら、てっきり緊張のためかと思ってました…
今回、例のインフルエンザが発生したため、出場棄権した高校もあったそうですし、
体調管理も公演の一環とはいえ…それはかなり不本意だったでしょうね…(>_<)





あららら…埴安の神、だんだん、だだをこねる子どものような状態に…


時間が15分と短く限られているので、かなり急ピッチで話が展開していきます。

正直、ついてくのが大変ですが…それも仕方ないですね…くっ…時間さえあれば…!







暴れる埴安の神、いさめようとする神々…


ところで、これまでの発表校は舞や和太鼓演奏など演奏系ばかりだったところに、
突然、かなり異彩を放つ庄内神楽が始まったもので、客席にも、ちょっとした衝撃?

「何? これ? どこの?」 プログラムパラパラめくって 「大分…大分だって!」

となりの客席の高校生達が、ちょっとざわついてるのが聞こえたり。





みんなから怒られて…やりこめられて…





埴安の神、逆ギレ!!






春・夏を与えられた神々の向けた矢を力づくでもぎとり、駆け出して…





えいっこのっ! こんなもの、こうしてやる!!

頭で矢をバキっと折ってしまいました。



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