2009日本石見神楽大会 レポ






続いては、石見神楽上府社中さんの「鞨鼓」です。


 


高天の原から降りた宝物の太鼓をいい位置に据えようとして、

あーでもない、こーでもないと、優柔不断な神禰宜(かんねぎ)さんの舞


 


神禰宜さん、太鼓を置いては首をひねり、首をひねり…を、ひたすらくりかえし…

バトルものの石見神楽とはまた一味違う、一風変わった演目ですね…





そして…次はいよいよ、大分からのゲスト、庄内神楽の雲取神楽社さんの「神逐」です!


余談ですが…かみやらい、パンフなどに「神」と掲載されていましたが、

「神」なのでは…? 細かい話ですみません…どっちもありなのかな?


 


わわ〜〜緊張してきた!! 私が緊張してもしょうがないですが…


雲取神楽社のみなさん、今日は大分代表みたいなものですものね…目の肥えた島根の神楽ファンの方々に、どう受けとめられるのかな…どうかうまくいきますように…と、祈るような気持ち…!

この「神逐」がまた…スサノオが高天原で悪さばっかりするもんだから、八百万の神々に追い出される…というもの。私は大好きな演目なのですが、石見神楽の「大蛇」などでの、スーパーヒーローっぷりとは180°真逆なやんちゃスサノオが、果たして受け入れられるのか…!?(ドキドキ)

と…観る前から不安いっぱいだったわけですが…上演前に、ちょっと、ほっとするような出来事が。後ろの席の方から、パンフの「神逐」のあらすじを読んで、ぷっ、クスクスと、笑い声。「見てコレ、スサノオ、追放されたんだって、悪さして。『根の国(島根)へ追放』…だって! 島根にだって!(笑)」 そこ、笑うとこなんだ…!! けっこう好感触??



 


一人、また一人、八百万の神々が舞いながら登場

手には鈴と弓矢、腰には刀と、完全装備。それほどにスサノオは手強いということか…!


 


そしてこれ!! 庄内神楽の醍醐味、躍動感あふれる舞!


 


石見神楽のきらびやかなこだわりの衣装と比べると、見劣りしてしまうかもしれないけれど、

生身の躍動感、息づかいがよく伝わってきて、好きです。激しい舞に衣装がついてこなくて、

ちらちら鎧の裏地が見えちゃったりするのは、まだ改善の余地がありそうですが…(衣装の)





個々の舞、そして全体のフォーメーション…思わず見惚れちゃいます…

島根でこの舞が観れるなんて、感激! 感謝の気持ちでいっぱい…!!






しまった…ちょっと舞台から座席が近すぎて、全体のフォーメーションを

楽しむには、ちょっと難が…しかし、間近で見る舞はやっぱりかっこいい!


 


八百万の神々の統制の取れた舞…スサノオ追放軍(?)の強固な連帯を感じさせますね…


 


袖を頭に乗せるあの所作が不思議だと、後に語る神楽初の友人達。

そうそう、神楽独特ですよね、あの動き。謎だけど、かっこいい!





と、そこに……出た――!! 荒くれ者のヤツが来た!!





スモークの中から派手に登場、スサノオ!!


 


迫力あるたたずまい、勢いある登場で、その存在感をたたきつけ…かっこいい!




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